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なぜ海外に移ると、男性はやせて、女性は太るのか

リチャード・ブラッシュ · 2020年11月20日 · 約3分で読めます

私が最初に英国から日本に移り住んだのは、もう20年近く前のことです。日本政府のJETプログラムの外国語指導助手(ALT)としてでした。このプログラムの良い点の一つは、来日の前にも後にも、参加者が受けられる異文化トレーニングが充実していたことです。

そのときの講師の一人が、こう言ったのを覚えています。「海外に移ると、男性はたいていやせる。女性はたいてい太る。」当時は笑いが起きました。けれども、私自身の経験もその通りになりました。もともと太ってはいません。それでも、日本に来て1年後には、体重が67kg(10ストーン半強)まで落ちました。身長は190cm(6フィート3インチ近く)ですから、標準的なBMIの範囲のいちばん下です。

今年の夏、私は3度目の日本移住をしました。わずか数か月で、すでに3kg減りました。念のために言っておきますが、やせようとしているわけではありません。自然にそうなるのです!

さて、特定の女性たちの経験についてコメントするつもりはありません。ただ、あの異文化トレーニングの講師が正しかった理由があるとすれば、それは、男女がストレスに対処する普段のやり方の違いと関係があるようです。科学的な研究によると、ストレスは女性を太らせる傾向がありますが、男性にはたいていそうならず、むしろやせることもあるそうです。

異文化のなかで暮らすことは、「ホーム」にいるよりも、たいてい少しばかりストレスが多いものです。

あの講師はこうも言いました。外国の文化で日常生活を送るだけで、15%余分にエネルギーを使うと思っておきなさい、と。これも、私の経験とほぼ一致していました。とくに日本に住み始めた最初の数か月は、あっという間に疲れてしまうようでした。

もちろん、2001年以来、状況は変わりました。私自身(日本での生活は通算7年以上になり、以前よりずっと気楽に過ごせます)にとっても、世界にとっても。ブロードバンドが当たり前になった今、海外への移住は、20年前に比べて、文化にどっぷり浸かる体験ではなくなりました。それでも、海外生活にストレスがつきものであることは間違いありません。

外国人である私たちは、直面するさまざまな場面で、どうすべきかを本能的には知りません。そして外国の文化での経験を重ねるにつれ、特定の状況で自分はおそらく適切に反応できていない、と気づくという、さらなるストレスを経験します。以前は、自分にできないことに気づかず、のんきでいられたのですが!

言葉が不自由なことは、私たちを子どものような無力な状態に追いやります。文化的な共通の手がかりがないため、会話で混乱します。

そしてもちろん、「ホーム」を恋しく思います。それが何を意味するかは人それぞれですが、家族、食べ物、友人、そして「仲間の一人」として受け入れられているという安心感です。

こうしたすべてがストレスを積み重ねます。もちろん、ストレスがすべて悪いわけではありません。活力や刺激になることもあります。それでも、海外で暮らす私たちは、それに対処する方法を見つける必要があります。

食べる量が増える、あるいは減る、

運動が増える、あるいは減る、

人と会う機会が増える、あるいは減る――ストレスに対するこうした意図的な、あるいは無意識の反応はすべて、私たちが思う以上に、体と心の健康に影響を及ぼすことがあります。

コロナ禍の世界では、海外生活のストレスは、いっそう重なることがあります。外国に住むすべての人、とくに言語や文化が「ホーム」と著しく異なる場所に住む人は、生き延び、さらには豊かに生きるために、自分自身と周りの人々を大切にする必要があります。

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